【手順写真あり】ノルディスクの「アスガルド19.6」にホンマの薪ストーブをインストールする方法
冬キャンプのためにノルディスクのアスガルド19.6を購入した我が家ですが、買ってからやらねばならいことがありました。
我が家の冬キャンプに欠かせないのが薪ストーブです。外はキンキンに冷えていても薪の火力でテント内はぬくぬくなので、薪ストーブなしでは我が家は冬キャンプができません。
こだわりキャンパーさんは鉄製のおしゃれな薪ストーブを使われている方も多いのですが、我が家はキャンプ道具が多くて車の積載重量がかなりあるために、少しでも軽いストーブを選びました。
「【冬キャンプ】コスパ最強の薪ストーブならホンマの時計型ストーブ一択」の記事で、私が実際に使っている薪ストーブを紹介していますので参考にしてもらえたら嬉しいです。
アスガルドに薪ストーブをインストールするには
テントで薪ストーブを使うには、煙突をテントの外に出さなければいけません。どこから外へ出すのかは、テントによって違ってくるのですが…。
例えば、我が家のメインテント「ティエラ 5-EX」の場合は、サイドパネルのファスナーを開けて、そこに自作の煙突ポート(煙突を出すための板)を挟んでいます。
写真の赤丸印がその板です。
ですが、「アスガルド」にはこういうサイドパネルが無いんですよね。
そう、煙突を出す場所が入口以外にないんです。
ということは、どこかに「穴」を開けて煙突を出すしか方法がありません。
では、どこに穴を開けるのか。
煙突の熱でテントが焦げない・燃えないようにするにはどうしたらいいのか。
これから、実際に私が「アスガルド19.6」から煙突を出すための加工方法をご紹介しますね。
薪ストーブをテントにインストールための加工方法
それでは、順を追って加工方法を解説していきます。
高価な幕を切る、少しお高めな不燃・耐熱の布を買うなどちょっとドキドキしますが、思い切りが大切です。
煙突をどこから外へ出すのか問題
まず初めに決めておかなければいけないのは「煙突をどこから外へ出すのか」です。
先述したように、アスガルドは入口以外にファスナ―等で開く場所がありません。窓部分もメッシュ(網戸)にしかなりませんしね。
なので、幕を切って煙突を外へ出さなければいけません。
さぁ、どこを切るか。
屋根部分か
それとも横の立ち上がり部分か
悩ましいですよね^ ^;
もちろんフロンティアストーブのように薪ストーブから垂直に上へ向かって煙突が伸びているなら屋根から、時計型ストーブのように薪ストーブから水平に後ろに向かって煙突が伸びているなら立ち上がり(側面)から煙突を出すのが自然かなと思います。
時計型ストーブでも、煙突を後ろへ伸ばさず上へ伸ばすのであれば、屋根からでOKです。
我が家の薪ストーブは時計型で、煙突を後ろへ伸ばしてテントの外へ出せるので、アスガルドの立ち上がり(側面)部分に穴を開けて煙突を出すことにしました。
あえて屋根から煙突を出さない理由は、「屋根が煤(すす)で汚れる可能性があるから」です。
せっかくのオフホワイトのコットンテントですからね、汚れるのはちょっと…(お値段高いですしね・爆)。
煙突の熱に耐えられる、耐熱・不燃の煙突ポートや布を使う
テントに、煙突をテント外に出すための穴を開けて終了というわけではありません。
薪ストーブの煙突はかなりの温度(200℃~300℃くらい)になりますので、幕が煙突に触れれば焦げますし、かといって大きく穴を開けたら冷たい隙間風が入ってきてしまいます。
ストーブを点けている間は寒さを感じないけど、就寝時などストーブを消すと隙間風はかなり寒いんですよね
ということで、できる限り煙突とテント幕との隙間は最小限にしたいもの。
そこで使いたいのが、既製または自作の煙突ポートです。
煙突ポートは自作することもできますが、フロンティアストーブや小川(Ogawa)のちびストーブなど煙突の径が60mmほどのもので、屋根から煙突を出すのであればフロンティアストーブのフラッシングキットが便利ですよ。
私が使っているホンマ製作所の時計型ストーブは煙突の径が106mmあるので、屋根からではなく側面から煙突を外に出す場合はこちらの煙突ポートが便利です(この商品は100mm以上の太めの煙突径に対応しています^ ^)。
先にご紹介した屋根部分から出すようの煙突ポートと違い、ポートに角度がついていないので、テントの側面から地面と水平に煙突を出す用です。
私もこれらの煙突ポート購入を考えたのですが、薪ストーブを使わない春や秋にもアスガルドでキャンプをしたいので、煙突ポートを付けたり外したりが面倒だな…と思い留まりました。
基本、面倒くさがりなんですよね・・・
というわけで、薪ストーブキャンプでもストーブ無しキャンプでも、煙突ポートの着脱が簡単にできて、尚且つ見た目も良い商品や方法を探していました。
そこで見つけたのがこちら、「快速旅団」さんの煙筒ポートです(実際に私が購入したものです)。
これは先述の煙突ポートのようなシリコン製のものではなく、煙突を出す穴が開いている不燃性の布をテントに貼り付けるタイプです。
マジックテープでテントに貼り付けるので、付け外しが簡単なのが良いと思って^ ^
薪ストーブの煙突を出すためにテントを加工
それでは、私流の加工方法をお伝えします。
あくまで我流なので、もっと良い方法があると思いますが…参考になれば嬉しいです。
実は、アスガルド初張りの時(「キャンパーの聖地【ふもとっぱら】で富士山を見ながら贅沢キャンプするために、知っておきたい場内施設とテントサイト」)に、煙突を出す高さに印を付けておきました。
赤い丸印の中にある「+」の印がそれです。
この印の位置に、煙筒ポートを合わせます。
煙筒ポートの布の大きさにピッタリ合うようにテントをカットするので、煙筒ポートに沿ってガイドラインを引きます。
そして、マジックテープの幅で内側にラインを引きます(幅約2.5センチ)。
写真を撮り忘れてしまったのですが、この内側の線よりさらに5mm内側にも平行に線を引き、その線を裁ちばさみでカットします。
上・左右の3辺のみカットします。
下の辺はカットしないよう注意しましょう。
カットが終わりました。
お高いものに刃物を入れるのは、本当にドキドキします。。。
さて、次はカットした切り口がほつれないように、ミシンで「かがり縫い」をしていきます。
緊張しますが、あまりスピードを遅くすると綺麗に縫えないので(←経験者)、スピードは中~速めで縫っていきましょう。
テント本体側と切り離した3辺をすべて「かがった」状態です。
それでは、マジックテープを接着していきましょう。
マジックテープの裏に両面テープを付けて、先ほど書いた「2.5センチ幅に接着します。
線を引くときに2.5センチ幅から更に5ミリ内側を切ったのは、かがり縫いにマジックテープが被らないようにするためでした(かぶっても大丈夫ですけどね^ ^;)。
4辺全てにマジックテープが貼れたら、更にしっかり取り付けたいので縫っていきます。
ガタガタで汚いですが、どうせ隠れて見えないので気にしないことにします。
薪ストーブ使用時は、ここに煙筒ポートをペタっと貼り付ければOKです。
煙突の熱から幕を守る工夫を
薪ストーブに火を入れれば、煙突も瞬く間に高温になります。
少しでも煙突が幕に触れれば、または高温時には触れていなくても煙突と布が近距離にあるだけで幕が焦げてしまう、変色する可能性があります。
大切なテントを高温による変色や焦げから守るために、少し過剰なくらいの対策も必要かなと思います。
この記事でご紹介したような既製の煙突ポートなどを利用して、アスガルドでの薪ストーブキャンプを楽しんでくださいね。
また、ノルディスクの「アスガルド19.6」は大きくて快適なのですが、区画サイトに入りきらないという悩みも付いて回ります。
こちらの記事に、アスガルド19.6でも張れる区画サイトがあるキャンプ場をまとめましたので、参考にしてくださいね。