モグワンドッグフードは、人間の食品と同等の衛生基準で作られている「ヒューマングレード」のドッグフードです。
犬種・年齢関係なく、すべてのワンコ(処方食を要する子は除く)が安心して食べられるごはんですが、なぜ安心安全なのか、その成分と栄養についてこの記事で詳しくお伝えしていきます。
もし最初にこの記事に辿り着いた方は、先に「モグワンドッグフードのお試しを購入した犬の管理栄養士マスターが徹底レビュー」の記事をご覧になってくださいね。
モグワンドッグフードの成分と栄養
それでは、さっそくモグワンの成分と栄養について、解説していきます。
かなり細かく解説していきますので長くなりますが、どんな原材料が使われていて、それにはどんな栄養があるのか、愛犬の体に良いものなのかを確かめられると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
モグワンドッグフードの原材料
こちらがモグワンの原材料です(パッケージより)。
それでは原材料ひとつひとつ、どんな栄養があるのか解説していきますね。
チキン&サーモン56%
先ほど「モグワンドッグフードは原材料の半分以上が動物性たんぱく質」とお伝えしました。
動物性たんぱく質を主原材料としているヒューマングレードのドッグフードの中でも、モグワンドッグフードはチキンとサーモンをメインにしています。
- チキン生肉 21%
- 生サーモン 12%
- 乾燥チキン 12%
- 乾燥サーモン 7%
- チキングレイビー 2%
- サーモンオイル 2%
鶏肉(チキン)は皆さんご存知のとおり、高タンパク低カロリーの食材です。
カロリーを抑えながらも、筋肉や皮膚・被毛・臓器や血管などを若々しく維持するために必要不可欠なたんぱく質を多く含んでいます。
その他にも、疲労回復や肝臓機能を高めるアミノ酸、糖質・脂質・タンパク質の代謝や循環系・消化系・神経系の働きを促進するナイアシン、目や皮膚など体の粘膜を健康に保ったり抵抗力を強めるビタミンA、止血作用のあるビタミンKが豊富に含まれています。
サーモンも体に良い栄養がたくさん含まれている食材です。
オメガ3系脂肪酸であるDHAは脳や神経系・網膜などの機能を保ち、EPAは血液をサラサラにしてくれます。
また、骨や関節の健康を保ったり免疫力アップ効果もあるビタミンD、ナトリウムと共に働くことで血圧を下げて心臓の働きを良くしたり筋肉の動きを良くするカリウム、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB1、皮膚や被毛を健康に保ったり糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変える働きのあるビタミンB2、アミノ酸の代謝に関わり皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンB6、タンパク質の合成や赤血球を合成することで貧血を予防・改善する効果のあるビタミンB12も含まれています。
サーモンはとても栄養価の高い食材と言えますね^ ^
サーモンオイルは、その名の通りサーモンから抽出した油なのですが、これもまた愛犬の健康に嬉しい効果や働きが満載のオメガ3系脂肪酸がたくさん含まれています。
上ではDHAとEPAに絞って説明しましたが、オメガ3系脂肪酸がもたらしてくれる効果をもう少し具体的にお伝えしますね。
- 免疫機能の向上
- 皮膚や被毛の健康を維持
- 炎症を鎮める
- 血液サラサラ(血流の改善)
- 認知症の予防・改善
- 循環器機能を高める
- 腎臓機能のサポート
- 感染症やアレルギーの症状を抑える
などなど、愛犬がいつまでも健康でいるための効果が期待できる栄養素です。
ココナッツオイル
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸という油が多く含まれています。
- 栄養の吸収を良くして、新陳代謝を活発にする
- 脂肪を燃焼してエネルギーにするので、ダイエット効果がある
- 栄養の吸収を高める効果がある
中鎖脂肪酸にはこのような働きがあるので、若い子もシニアの子も接種すると良い栄養素ですね。
また、ココナッツオイルにはラウリン酸も含まれています。
ラウリン酸は免疫力を高めたり、病原菌に対して抗菌作用・抗炎症作用も期待できます。
その他にも
- HDL(善玉菌)コレステロールを増加させる働きがあるので、心臓病リスクを軽減する効果が期待できる
- ココナッツオイルに含まれるケトン体が脳の代用エネルギーになるとされるため、認知症予防になる
- 抗菌・抗炎症作用があるため、かゆみや発疹などの皮膚トラブルにも効果が期待できる
こんな効果もあるので、オメガ3系脂肪酸・中鎖脂肪酸・ラウリン酸の「酸」たちは良い働きをしてくれますね^ ^
野菜類
- さつまいも
- かぼちゃ
- トマト
- しょうが
- アスパラガス
さつまいもは、抵抗力を高めるビタミンB群や排便を促す作用がある食物繊維を豊富に含みます。
かぼちゃも食物繊維が多いお野菜なので便秘に効果的です。
さらに、抗酸化作用が運動後の疲労回復に役立つビタミンE、疲労回復(抗酸化作用)を頑張ったビタミンEをもう一度蘇らせて(再生させて)くれるビタミンC、ビタミンAに変換されプロビタミンAとして肝臓機能・皮膚や被毛の健康維持と抗酸化作用によりがん予防や免疫力の維持が期待できるβ(ベータ)- カロテンを含んでいます。
トマトは抗酸化作用のあるリコピンをはじめ、ビタミンC、ナトリウムと共に働くことで血圧を下げて心臓の働きを良くしたり筋肉の動きを良くするカリウムも含まれています。
しょうがは刺激があるので与えてはいけないと思われがちですが、胃を丈夫にする、体を温める、解毒などの働きがあるので、ごく少量であれば与えても大丈夫なんですよ^ ^
アスパラガスは、新陳代謝を活発にして疲労回復に効果が期待できるアスパラギン酸、アスパラギン酸の吸収を助けたり抗酸化作用もあるルチン、ビタミンAに変換されプロビタミンAとして肝臓機能・皮膚や被毛の健康維持と抗酸化作用によりがん予防や免疫力の維持が期待できるβ(ベータ)- カロテン、貧血予防に効果がある葉酸などが含まれます。
果物類
- バナナ
- りんご
- クランベリー
- パパイヤ
バナナは、細胞を活性化させて筋肉の収縮や腸の運動を助けるカリウム、体内の代謝全般に関わり心臓の健康維持や骨・歯の構成に欠かせないマグネシウムが豊富。
りんごは、腸内環境を整えて便通をサポートするペクチン、疲労回復に効果のあるクエン酸とリンゴ酸、活性酸素を撃退する効果が期待できるポリフェノールを含んでいます。
クランベリーは、抗アレルギー・抗がん作用やコレステロール・中性脂肪の低下が期待できるプロアントシアニジン(ポリフェノールの一種)、殺菌作用が強く老廃物の排出を促進するキナ酸、さらに、抗酸化作用が運動後の疲労回復に役立つビタミンE、腸内環境を整えて便通をサポートするペクチンが含まれています。
パパイヤは、ビタミンC、β(ベータ)-カロテン、カリウム、リコピン、葉酸、マグネシウムを含んでいます。
また、未だ青いパパイヤにタンパク質・脂肪・糖質を分解するパパインという栄養素が特に多く含まれているのですが、モグワンドッグフードに使われているパパイヤは青い未熟な状態なのか完熟なのかはわかりませんでした。
豆類
- エンドウ豆
- レンズ豆
- ひよこ豆
エンドウ豆は、タンパク質、食物繊維、カリウム、骨の発育と維持に必要不可欠なカルシウムなどが含まれています。
レンズ豆(ヒラマメ)は、日本の食卓にはあまり登場しない食材ですよね。
インドから中東が原産の豆で、原産地やヨーロッパなどではスープ料理に使われます。
タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、体内の酸素運搬に関わる鉄分、皮膚や粘膜の健康維持や炭水化物・タンパク質の代謝に関わる亜鉛、肝臓の機能サポートをはじめ体内の代謝に関わる銅、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸など多くの栄養素を含んでいる食材です。
ひよこ豆は、タンパク質、炭水化物、食物繊維、葉酸、ビタミンB1、ビタミンB6、鉄分、亜鉛が含まれています。
その他
- 海藻
- ビール酵母
- アルファルファ
- カモミール
- マリーゴールド
- セイヨウタンポポ
海藻…何の海藻なのか書かれていないのが残念ですが、海藻はミネラルと食物繊維が豊富です。
他にも鉄やカルシウム、カリウムも含んでいます。
また、「めかぶ」や「もずく」などぬめりのある海藻は、免疫細胞を活性化させるフコイダンを多く含みます。
ビール酵母は、タンパク質や必須アミノ酸、ビタミンB群、各種ミネラルが含まれていて、胃腸の状態を整えたり(整腸作用)、各種栄養がバランスよく含まれているので栄養補給に最適です。
アルファルファは主に牧草として栽培されていて、ウサギやモルモットなどを飼っている方にはお馴染みのごはんですよね。
しかも「野菜の王様」と言われるほど栄養価の高い食材です。
列挙してみると、食物繊維、タンパク質、ビタミンA、ビタミンB1・B2・B6・B12、ビタミンC、ビタミンK1、ビタミンE、ナイアシン、葉酸、皮膚と粘膜の健康維持を助けるパントテン酸、皮膚や粘膜の健康維持に関わり皮膚の炎症を防止する働きのあるビオチン、肝機能を正常に保つために不可欠なイノシトールとコリン、貧血予防や抗炎症作用のあるクロロフィル、活性酸素を抑制するキサントフィル、カルシウム、鉄、カリウムとともに体内の水分バランスを維持するナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛など…栄養豊富ですよね。
カモミールは、カマメロサイドというアンチエイジング成分を含んでいて老化予防になります。
また、カモミールに含まれるフラボノイドはアレルギー症状を抑える効果があります。
マリーゴールド花びらには、黄斑変性症や白内障を予防する効果があり、高い抗酸化作用を持つルテインが含まれています。
セイヨウタンポポの花にはルテインが含まれていて眼病予防に効果があります。
また、根・茎には利尿作用があるカリウムが多く含まれています。
さらに、葉っぱにはビタミンA・B群・C・Dが豊富です。
消化不良や便秘解消にも一役買ってくれますよ。
モグワンドッグフードの成分
タンパク質:27%以上
脂質:10%以上
粗繊維:4.75%以下
灰分:9%以下
水分:9%以下
NFE:39%
オメガ3脂肪酸:1.18%
オメガ6脂肪酸:1.63%
リン:1.06%
カルシウム:1.40%
エネルギー(100gあたり):363kcal
モグワンドッグフードは、欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の基準をクリアしている、安心できるドッグフードです。
タンパク質:18%以上、脂質:5.5以上、カルシウム:0.5~2.5%、リン:0.4~1.6%
モグワンドッグフードは栄養価が高いですが、その分カロリーもお高め。
「食いつきが良い」と評判ですが、給餌量には注意が必要です。
パッケージに記載されている給餌量を参考に、トッピングをしたりおやつをあげる場合にはモグワンの量を少なくするようにしないと、体重が増えてしまいます(痩せ気味で太る必要がある子には良いのですが^ ^;)。
モグワンドッグフードの原材料・成分まとめ
長い解説にお付き合いくださり、ありがとうございました。疲れたことと思います(私も解説疲れた…笑)。
残念ながら、日本で販売されているドッグフードは粗悪な原材料が使われているものがまだまだ多くあります。これは、ペットのごはんには日本人の食の基準である「食品衛生法」のような安全安心の定めがないからなんですね。
私個人としては、今やペットは大切な家族なのですから、ペットの食に関しても食品衛生法のような基準を設けるべきという想い・考えです。
だからこそ、飼い主さんが愛犬の体に良いフードを見定めてあげることが大切で、その指標となるものが「ヒューマングレード(人間も食べられる)」です。人間が食べられないような粗悪な原材料のフードを大切な愛犬に食べさせる…ちょっとできないですよね。
その点、今回原材料と成分をご紹介したモグワンドッグフードは、ご覧いただいたとおり、日ごろ私たちが食べている食材がふんだんに使われており、もちろん私たち人間が食べてもまったく差し支えないドッグフードです。
安心して愛犬に食べさせられる安全なフードを選んであげてください。
モグワンドッグフードは、公式サイトで購入可能です。こちらの画像をクリックでモグワンの公式サイトへ移動できます^ ^
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