2014年に子供の頃以来のキャンプを始める時、迷わず購入した「ティエラ5-EX」。
素晴らしいスペックのテントなので自信を持っておすすめしているのですが、2018年に「ティエラ5-EX」を超える「ティエララルゴ」が登場したので、今後「ティエラ」の購入を考えていらっしゃる方のために、今回は両者を比較して解説していきます。
大きなツールームテントなので、区画サイトに収まるか心配ですよね。そこもご心配なく。ティエラを張るのに必要な区画の大きさもお伝えします。
ティエラは悪天候にも負けない、高スペックなテント
小川(ogawa)のテントの中でも2017年まで最高スペックだった「ティエラ 5-EX」。
「小川(ogawa)の「ティエラ5-EX」は、風にも雨にも雪にも強いテント」の記事でもお伝えしていますが、どんな天候に急変するかもわからない自然相手のキャンプでも安心して快適に過ごすことが出来るテントです。
出典:キャンパルジャパン
そしてもう1つ、2018年の新作テント「ティエラ ラルゴ」。
「ティエラ 5-EX」をさらにスペックアップさせた、小川のテントの中でも最高峰のスペックを誇るテントです。
出典:キャンパルジャパン
それでは、2つの「ティエラ」を、それぞれの特徴をご紹介しながら比較していきますね。
「ティエラ 5-EX」のスペック
出典:キャンパルジャパン
- 重量:幕体 約14.2kg ポール 約6.5kg
- 素材:
・フライ ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
・内幕 ポリエステルリップストップ
・グランドシート PVC(耐水圧10,000mm以上)
・ポール 6061アルミ合金 - パッキング:76 × 40 × 40cm
- カラー:ブラウン × サンド × レッド
- 付属品:ライナーシート、セルフスタンディングテープ、張り出しポール、スチールピン、張り綱、金づち、収納袋
- ハイスペックな生地・フレームを使用し、換気機能など快適装備を施したエクセレントモデル
- 前・後面フラップ:前・後面出入り口には大型メッシュパネルとフラップを装備。フラップ下部には途中巻止め式の空気取り入れ機能を装備。
- 両側面の出入口:出入口にはアウトサイドメッシュパネルを装備。日差しをカットし、虫の侵入を防ぎます。
- 張り綱:側面6ヵ所にY字形の張り綱を装備。風に対する強度を高めました。
- フライシートには厚手のポリエステル210dを使用し、耐候性、遮光性、耐久性など高い性能を誇ります。
- グランドシートには、完全防水で安心なPVC(耐水圧10,000mm以上)を使用。
「ティエラ ラルゴ」のスペック
出典:キャンパルジャパン
出典:キャンパルジャパン
- 重量:総重量(付属品)22kg / フライ 約9kg インナーテント 約6.3kg ポール 約6.7kg
- 素材:
・フライ ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
・インナーテント T/C
・グランドシート PVC(耐水圧10,000mm以上)
・ポール アルミΦ16mm、アルミΦ14.5mm - パッキング:80 × 45 × 40cm
- カラー:サンドベージュ × ダークブラウン
- 付属品:張り綱、セルフスタンディングテープ、アイアンハンマー、スチールピン、収納袋、ライナーシート、張り出しポール(170cm)×2本
- 通風と換気性、開放感を高める大型メッシュパネルを装備。
- ボトム部にPVCグランドシート(完全防水)を採用した吊り下げ式インナーテントで安心、快適。
- 室内の換気効率を高めるベンチレーターを装備。テント内部からも換気調整可能。
- インナーテントは、夏涼しく、冬暖かい、T/C素材を使用。
- 「ティエラ 5-EX」に比べ、リビングの長さを約100cm延長、約1.34倍のゆとりのリビングスペースを確保。
「ティエラ 5-EX」と「ティエラ ラルゴ」を一発比較
一目で比較できるように、表を作ってみました。
基本スペックを比較してみると、「ティエラ 5-EX」と「ティエラ ラルゴ」との違いはこんな感じです。
- テントの長さ、インナーテント側の高さ、リビングスペースの広さの違い
- インナーテントの素材の違い
- カラーの違い
袋に収納したときのパッキングサイズや重量は「ティエララルゴ」の方が少し大きく重いのですが、そんなに気にするほどの違いではないので割愛しました。
そして、通気性の違いとして「ティエラ ラルゴ」はインナーテント側にも【三角窓】があるということですかね^ ^
「ティエラ 5-EX」も【窓(メッシュパネル)】が多く、他のテントよりも通気性の良さを考えて作られているのですが(実際とても風通りが良いので、すごく涼しいですよ)、「ラルゴ」のインナーテントのサイドメッシュパネルは「5-EX」よりも少し大きく作られているので、より風通りが良くなっています。
テントの広さの違い
テントの大きさの違いは、選ぶ際の1つのポイントになると思います。
区画サイトに収まるかどうか、家族またはグループの人数に合っているかどうか、闇雲に大きいテントにすれば良いというものではなく、自分のキャンプスタイルに合ったテントを選びたいですね。
ティエラ 5-EX : 長さ8m(タープ連結の場合は10m)× 幅10m
ティエララルゴ: 長さ9m(タープ連結の場合は11m)× 幅10m
上の区画サイトの大きさは目安ですが、私の感覚だと10m×10m以下だとかなりキツキツです。最低10m×10m(ティエララルゴなら縦+1m)は欲しいですね。
ティエラ5-EXだと10m×10mでもピッタリな感じなので、できれば12m×12mあるとゆったり張れます。
ノルディスクのアスガルド19.6(テント直径10m)が張れるくらい広いサイトがあるキャンプ場を紹介している記事「ノルディスクの「アスガルド19.6」が区画サイトに張れる!広いサイトのキャンプ場まとめ~関東・甲信越編~」も参考にしてくださいね。120㎡以上の区画サイトがるキャンプ場をまとめているので、ティエラを張る際にもお役立ていただけると思います。
「5-EX」と「ラルゴ」はテントの全長で約70cm、リビングの長さは約1m違います。
この長さ・広さが必要かどうかも吟味してくださいね。
インナーテントの広さは同じですが、リビングが約1m「ラルゴ」の方が長いので、人数が多い場合は広さに余裕ができるのでおすすめです。
幅はどちらも300cmありますが、もし小川のチェアを使うのであれば、左右にクーラーボックスやキッチンテーブル(調理台)・棚などを置くとかなり窮屈に感じると思います。
余談になりますが、小川の「ハイバックチェア」はアウトドアチェア屈指の座り心地だと思います(好みもありますが)。
アウトドアショップで様々なチェアに座ってきましたが、未だに小川の「ハイバックチェア」の座り心地を超えるチェアには巡り合っていません。
そりゃ我が家のワンコも爆睡しますよね^ ^
話が逸れてしまいましたが、キッチンテーブル(調理台)や棚などをリビングに置く場合は、お座敷スタイルだと窮屈感や圧迫感がなく、良いと思いますよ^ ^
棚などを置かない場合は、テーブルとチェアで問題なく広々使えます。
出典:キャンパルジャパン
インナーテントの素材の違い
「5-EX」と「ラルゴ」の大きな違いといえば、インナーテントの素材にあります。
インナーテントの素材は「ポリエステル」が多いのですが、「ラルゴ」はテクニカルコットン(T/C)が使われています。
ここで、それぞれの素材の特長をおさらいしておきますね。
■ポリエステル
軽くて丈夫で雨に濡れても乾きやすい素材。
火に弱いので、火の粉が付くとすぐに穴が開きます。■T/C(テクニカルコットン・ポリコットン)
コットンとポリエステルの混紡素材。
通気性が良く結露に強いコットンの良さと、ポリエステルの良さを併せ持っていますが、耐水性は低く(吸水して雨漏りを防ぐ機能があります)、濡れると重くなります。
耐水性は低いですが雨漏りするわけではないのでご安心ください。ただ、濡れると重くなります(2回目)。
T/Cは通気性が良く、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。
代表的なT/Cテントといえば、ノルディスクのアスガルド・アルフェイム・ウトガルドなどがありますが、どれも窓面積が少ないため夏はちょっと辛い仕様です。。。
が、「ティエララルゴ」は4面大開口のメッシュパネルで、フライシート(外幕)も同じく4面大開口のため、夏でもT/Cのメリットを存分に発揮してくれます^ ^
ただ、もし酷い夜露や結露などでポリエステルのフライシートからポタポタと水がインナーテントに落ちてきた場合(ポリエステル210dでそこまでの雨漏りはあまりないのですが)、しっかり乾燥させてから収納・保管しないと、T/Cはカビが生えてしまうので要注意です。
ですので、集合住宅などで帰宅後すぐにテントを乾燥させるスペースがない場合は、速乾性のポリエステル製インナーテントの「ティエラ5-EX」を選択するのも手かと思いますよ^ ^
「ティエラ5-EX」と「ティエララルゴ」比較まとめ
ここまでお伝えしてきたように、どちらも高スペックの2ルームテントです。
比較検討する時の重要ポイントは、次の2点。
- テントの全長、リビングの広さはどちらのテントが自分のキャンプスタイルに合っているか
- 雨等に濡れた場合、T/Cのセルフメンテナンスは可能か
「ティエラ」の購入を検討されている方のお役に立てば嬉しいです^ ^