設営時に無風でも強風に備えて張り綱はしっかり張るべきと断言する理由

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キャンプ場で周りを見渡して、思うことがあります。

テントの張り綱張ってない人が結構いる…

風が弱い日は特に張り綱を張っていないテントが目立ちます。

確かに何本もありますから、いちいちペグダウンするの面倒ですよね…。

でも、その時に風が吹いていなくても急に風が強まることがあるのです。

過去のキャンプで、設営時に無風だからと張り綱をせず就寝後に突風に見舞われて倒壊したテントをいくつも見ているので、張り綱の大切さを今回はお話ししようと思います。

 

張り綱をしないテントの何と多いことか

テントには張り綱を

 

テントを強風から守るために「張り綱」があります。

でも、この張り綱をしていないテントを、特にGWやお盆などの繁忙期に多く見かけます

反対に、閑散期の冬などはしっかりと張り綱が張られているテントが大半です。

 

この差は何なのか。

それは「風の怖さを知っているか否か」です。

 

GWやお盆には、キャンプを始めたばかりという方もたくさんいます。

まだまだキャンプ初心者の方は、風の怖さを知らないこともあるんですね。

テントの裾の輪っかはペグダウンしたから大丈夫。

テントの中は荷物もあるし人間も寝ていて重みがあるから、テントが飛んでいくことはないから大丈夫。

しかも今は風がないし。

 

そんな感じで風を甘く見ているので、面倒な張り綱はしないという方が多いという悲しい現実。

これから私がGWのキャンプ場で経験した、瞬間最大風速10m以上の真夜中の突風と、夜が明けてから目の当たりにした周囲の惨状をお伝えします。

 

夜中に急に襲ってきた轟音と突風

強風

 

区画サイトを利用していたのですが、GWということで満サイトでした。

私はいつもどおりティエラの張り綱は全てしっかりと張り、レクタタープも全てのポールから2本ずつロープを張りました。

そのまま就寝したのですが、日付が変わってから風の音が聞こえるようになり、おそらくまだ風速3,4mくらいでしたが、風が強くなる予感がしたので外へ出てレクタタープを畳みました。

テーブルやチェアは就寝前にティエラのリビングスペースに片づけてありました。

突然の風や雨対策、そして盗難もあると聞くのでギアは全て寝る前に室内にしまっています

 

タープを畳んでいる間もだんだん風が強くなってきていたので、我ながら良い判断だったと思います^ ^

テントの張り綱にテンションをかけて(強く張って)、再び就寝しました。

 

その後、やはり風はどんどん強くなり、だんだん轟音を伴うように…(゚Д゚)

遠くで「ゴォォォォオオオオオオオオ!!!!」と鳴った数秒後に暴風が10~30秒テントを激しく揺らすということが、かれこれ1時間弱。

寝られたものではありません^ ^;

 

小川(ogawa)の「ティエラ5-EX」は、風にも雨にも雪にも強いテント」の記事でもお伝えしていますが、張り綱さえしっかりしておけばティエラは風に強いので倒壊の心配はしていなかったのですが、なんせ風がテントに当たる音が凄まじい!

そして、張り綱で固定しているとはいえ凄い勢いで当たる風のせいで、フライシートは激しく小刻みに揺れます。

この幕の揺れで張り綱のテンションが弱まってしまうので、15分に1回くらい外に出て張り綱をチェックしました(どうせ眠れないですしね)。

 

外へ出ると、近くからも遠くからもペグを叩くハンマーの音が聞こえてきました。

このタイミングで皆さん張り綱を張っているんです。

次から次へと襲ってくる突風でテントが激しく揺さぶられながらの作業はなかなか大変だと思います(´・ω・)

 

風が荒ぶり始めてから1時間くらいで少しずつ弱まってきたので、最後に強めに張り綱にテンションをかけて寝ました。

 

突風でポールが折れて倒壊したテント、木に引っかかったタープ

2018年のフジロックでは台風の影響で風が吹き荒れ、夜中に倒壊するテントがたくさんあったようです。

上のツイートは、とあるフジロック参加者の方のものです。
(ご本人様、もし不都合でしたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。削除させていただきます)

このように、風の猛威というのは恐ろしく、風対策を万全にしておかないとテントが倒壊してしまう可能性も大いにあるんです。

 

私も突風に見舞われた翌朝、テントから出て絶句しました。

斜め前のサイトのテント、向かいのサイトのスクリーンタープ、2サイト隣のテント、うちのサイトと背中合わせのテントとスクリーンタープ、ぐるっと見回しただけでいくつものテントやスクリーンタープが倒壊しており、中にはまだ朝5時過ぎだというのにテント倒壊により撤収作業をしているサイトもありました。

 

また、「かんたんタープ」がどこからか飛んできて、木に引っかかっていました。

ちょっとその光景は衝撃でした。

あまり「かんたんタープ」をしっかり張り綱で固定する人を見かけないので、このタープも言葉通り「かんたん」に飛んでしまったんだと思います…。

あ、「かんたんタープ」ってこういうタープです。

 

面倒くさくても必要ないと思っても、張り綱は設営時にしっかりと張ろう

小川のティエラ5ex

 

この時の経験から、張り綱の必要性・重要性を強く感じました。

たしかに無風時に張り綱を張らないことで、設営の時間短縮になります。

でも、風は急に強くなることもあります。

私が経験したように、短時間の間に強風・暴風になることもありますので、ぜひ事前に対策をしていただきたいと思います。

 

その時に風はなくても、張り綱がしっかり張られていれば万が一の時の「安心」になりますしね。

せっかくのキャンプがテントの倒壊、破損の思い出に変わってしまっては悲しすぎますよね。

設営時には張り綱までしっかりと。

 

キャンプ中の急な風や雨にも耐えられるテントを選んでおくことも大切です。
私が実際に使っているおすすめテントがこちら。

 

出発前から強風・強雨が分かっている場合には、無理せずキャンセルすることも検討しましょう。