犬のダイエットを成功させるためのかさ増しテクニックと注意点を徹底解説!

「愛犬の体重が気になる…」そんな悩みを抱える飼い主さんは多いですよね。
食事量を減らすとかわいそうだし、でもこのままじゃ健康に悪影響が出るかも…そんな時に試してほしいのが「かさ増し」というテクニックです。
水や野菜を使って食事のボリュームを増やし、カロリーを抑えることで愛犬にストレスをかけずに健康的に体重をコントロールできるんです!
しかも、早食い防止の工夫やダイエットフードを上手に取り入れることで、無理のないダイエットが可能に。この記事では、そんなかさ増しの具体的な方法や注意点を徹底解説します。
「愛犬を健康的に痩せさせたい!」そんなあなたのための、今すぐ実践できるダイエットガイドですよ。

24年にわたりシーズーと暮らしてきた、自他ともに認めるシーズー大好き人間。
愛犬の心臓病をきっかけに37歳でペット系専門学校に入学、卒業後も「飼い主さんとその愛犬を幸せにする」ことを信念に+++犬の資格を取り続けている。
ちさと
\多数の資格を保有しています/
安達学園認定 トリマーB級ライセンス
安達学園認定 ドッグトレーナーC級ライセンス
日本キャリア教育技能検定協会 動物看護士
日本キャリア教育技能検定協会 老犬介護士
全日本動物専門教育協会認定 犬の管理栄養士マスター
全日本動物専門教育協会認定 ペット災害危機管理士1級
全日本動物専門教育協会認定 ペット防災アンバサダー
全日本動物専門教育協会認定 ペット防災生活アドバイザー
全日本動物専門教育協会認定 愛玩動物保険衛生士
日本愛玩動物協会認定 二級愛玩動物飼養管理士
犬の健康的なダイエットを支える水を使ったかさ増し術
愛犬がダイエットをする際、最も困るのが「食べる量を減らすことへのストレス」ではないでしょうか?
特に食欲旺盛な犬は、食事の量が減ることでイライラしたり、満足感が得られないことも。でも、そんな心配を解消できるのが「水を使ったかさ増し」です!
ドライフードに水を加えるだけで、食事のボリュームが増え、カロリーはそのまま抑えられます。これなら、愛犬にしっかり満足してもらいながらもダイエットがスムーズに進みますよ。
水を使ったかさ増しはとても簡単なのに、効果は絶大。さあ、今日から早速始めてみましょう!
水を加えるだけでダイエット効果を高める理由
水を加えることで、ドライフードがふやけて体積が増えます。この変化がダイエットに効果的なんです。
犬は満腹感を感じやすくなるため、少量でも「お腹いっぱい」と感じることができ、過剰な食事摂取を防ぐことが可能です。
さらに、水分を加えることで消化吸収も良くなり、腸内環境が整うというメリットもあります。
特に高齢犬や消化が弱い犬には、この水かさ増しは非常に効果的です。消化しやすい状態で食事ができ、腸内の健康が守られながら体重管理が行えるのは理想的ですよね!
フードをふやかす適切な方法とは?
では、具体的にどうやってフードをふやかせばいいのでしょうか?
フードをふやかす際には、ぬるま湯を使うのがベストです。冷たい水だとふやけるまでに時間がかかりすぎてしまいますし、熱すぎるとフードが溶けてしまうことがあります。
目安としては、15~30分間、ぬるま湯に浸しておくとちょうど良い具合にふやけます。
浸す時間が短すぎるとふやけ具合が不十分で、特にシニア犬は食べづらく感じることがあるので注意が必要。また、水の量はフード全体がしっかりふやける程度にし、あまり多くしすぎないのがポイントです。
このような簡単な工夫で、愛犬が楽しく食事をしながら、ダイエットをサポートできますよ。
かさ増しに最適な水の量と温度の目安
じゃあ「どれくらいの水を加えればいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
基本的にはフードの重量の1.5~2倍程度の水を加えると、ちょうど良いふやけ具合になります。水が多すぎると、食べ残しや、フードの風味が薄れてしまう原因になるので気をつけましょう。
温度に関しても、あまり熱いと犬が口を火傷する危険がありますので、必ずぬるま湯(約40℃前後)を使用してください。
ぬるま湯でふやかしたフードは犬にとって消化が良く、胃腸の負担を減らす効果もあります。

お湯ではなく緑茶を使うと、殺菌効果がありますよ
特にドライフードは水分が少ないので、かさ増しによって水分補給ができる点も大きなメリットです!
野菜を使ったかさ増しで満腹感と栄養を両立させる方法
「愛犬にもっと栄養を与えたいけど、カロリーを増やしたくない…」そんな悩みを持つ飼い主さんにぴったりなのが、低カロリーの野菜を使ったかさ増し術です。
野菜はカロリーが低いだけでなく、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれているため、犬の体にとっても良い影響を与えてくれます。
しかも、食事の量を増やせるので、愛犬に満足感を与えながら健康的にダイエットをサポートできるんです。
この記事では、愛犬におすすめの低カロリー野菜や、与える際の注意点について詳しく解説していきますね。
愛犬におすすめの低カロリー野菜
ダイエットに使える低カロリー野菜といえば、キャベツ、にんじん、大根、ブロッコリーが代表的です。
これらの野菜はカロリーが少ないだけでなく、栄養価も高いのがポイント。

キャベツには消化を助ける成分が含まれており、腸内環境を整える働きがあります。
また、にんじんにはビタミンAが豊富に含まれていて、目の健康や皮膚の維持に役立ちます。
大根は消化に優れ、胃腸に優しい食材として知られていますし、ブロッコリーは抗酸化作用が強く、免疫力を高める効果があります。
これらの野菜をうまく活用することで、食事の量を増やしつつ、愛犬の健康をしっかりサポートできますよ。
野菜を取り入れる際の注意点
野菜を与える際には、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
まず、消化しやすくするために野菜は必ず加熱調理することが大切。生のままだと消化不良を引き起こす可能性があるので、軽く茹でたり、蒸したりして柔らかくしてから与えるのが基本です。
さらに、野菜によっては注意が必要な成分もあります。
例えば、キャベツやブロッコリーにはゴイトロゲンという物質が含まれており、甲状腺機能が低下している犬には、過剰に与えると悪影響を及ぼすことがあります。
尿路疾患を持っている犬には、シュウ酸を含むほうれん草やビーツも避けた方がいいですね。
愛犬の健康状態に合わせて、適切な野菜を選んであげることが大切です!
茹でるか生で与えるか?野菜の与え方で変わる健康効果
「野菜は茹でた方がいいのか、それとも生の方がいいのか?」という疑問を持つ飼い主さんも多いかと思います。
基本的には野菜は加熱して与える方が安全ですが、場合によっては生で与えることも可能です。
加熱することで野菜が柔らかくなり、犬にとって消化しやすくなるというメリットがありますので、特に消化する力が弱い犬やシニア犬には茹でた野菜を与える方が良いでしょう。
一方で、加熱しない場合、野菜に含まれるビタミンや酵素が保持されるため、栄養価が高い状態で摂取できるという利点があります。
ただし、生で与える際には必ず細かく刻んで、消化しやすい状態にしてから与えるのがポイントです。
季節ごとの野菜選びのポイント
季節によって手に入りやすい野菜や栄養価が異なるため、季節ごとの野菜を上手に取り入れましょう。
例えば、春には新鮮なキャベツやにんじん、夏にはズッキーニやきゅうりなどの水分を多く含む野菜がおすすめです。
冬には温かいスープにして与えられるような大根やかぼちゃなどの根菜類が良いでしょう。季節ごとの野菜を使うことで、愛犬の食事にバリエーションを持たせ、食べる楽しみを増やすことができます。
また、季節の野菜はその時期に必要な栄養を補うことができるため、愛犬の健康をよりしっかりとサポートできますよ!
早食い防止で食べ過ぎを防ぐ!健康的な食事習慣を作る方法

「うちの子、あっという間に食事を平らげてしまうんです…」
そんな悩みを抱えている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
私たち人間と同じで、犬であっても早食いはダイエットの大敵!食べるスピードが速いと脳が満腹を感じる前にたくさん食べてしまい、食べ過ぎの原因になるからです。
ここでは、愛犬がゆっくりと食事を楽しむための方法や早食いを防ぐための工夫を紹介します。
食事のペースを整えることで、愛犬のダイエット効果もグンとアップしますよ!
なぜ早食いがダイエットに悪影響を与えるのか?
早食いをしてしまう犬は、食べる量が適切でも脳が「満腹だ」と感じる前に食事を終えてしまうため、常に「もっと食べたい」と感じてしまいます。
その結果、食事量が増えたり肥満につながる可能性が高まるのです。
さらに、早食いは胃に負担をかけやすく、消化不良や胃腸の問題を引き起こすこともあります。
特にダイエット中の犬には食事のスピードを管理し、しっかり満腹感を得られるように工夫することが必要です。食事のスピードを調整することで少ない量でも満足しやすくなり、無理のないダイエットが可能になりますよ。
早食い防止に役立つアイテムと方法
早食いを防ぐためには、特別なアイテムを活用するのが効果的です。
迷路型の食器や自動給餌器など、食べ物を少しずつしか取り出せないように設計された食器が便利。迷路型の食器はフードが複雑な形状の中に入り込んでいるため、犬が一気に食べられない仕組みになっています。
これにより自然と食べるスピードが遅くなり、満腹感を感じやすくなります。また、自動給餌器は一定の量ずつフードが出てくるので、一度にたくさんのフードを食べてしまう心配がありません。
その他、食事の回数を増やして1回あたりの量を少なくする方法も有効です。これによって、犬が空腹感を感じにくくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。
食事時間を伸ばすための具体的なステップ
早食いを防ぐためには、市販の便利なアイテムを活用するのが効果的です。
迷路型の食器や自動給餌器など、食べ物を少しずつしか取り出せないように設計されたものを活用してみましょう。
迷路型の食器はフードが複雑な形状の中に入り込んでいるため、犬が一気に食べられない仕組みになっています。これにより自然と食べるスピードが遅くなり、満腹感を感じやすくなるんです。
また、自動給餌器は一定の量ずつフードが出てくるので、一度にたくさんのフードを食べてしまう心配がありません。その他、食事の回数を増やして1回あたりの量を少なくする方法も有効です。
これによって犬が空腹感を感じにくくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。
早食いが引き起こす健康問題とその予防法
早食いが続くと、肥満だけでなく様々な健康問題を引き起こすリスクがあります。
代表的なものとしては「胃拡張」や「胃捻転」が挙げられます。これは犬が一度に大量のフードを急いで食べることで胃が拡張し、最悪の場合には胃が捻れてしまう危険な状態です。
特に大型犬ではこのリスクが高いため、早食い防止は健康管理において非常に重要なポイントです。これらの問題を予防するためには、まず食事の量をコントロールし、食べるスピードを抑えることが大切です。
また、食事後すぐに激しい運動をさせないことも、胃への負担を減らすための有効な手段です。食事の後は、ゆっくりと休憩を取らせることを心がけましょう。
ダイエット用フードで無理のない減量をサポート
「愛犬にどのフードを選べばいいの?」という悩みを抱える飼い主さんも多いですよね。特にダイエット中はカロリーをコントロールしつつ、しっかり栄養を摂ることがとても重要です。
そこで活躍するのが、ダイエット用フード。市販されているダイエットフードは、通常のフードに比べてカロリーが抑えられているだけでなく、栄養バランスも最適に設計されています。
つまり、無理なく体重を落としながら健康をしっかり維持できるということ。
ここでは、ダイエットフードの選び方や効果的な活用法について詳しく見ていきましょう。
ダイエットフードのメリットと選び方
ダイエットフードの最大のメリットは、カロリーコントロールが簡単にできることです。シーズーは小型犬であるため、体重が少し増えるだけでも関節や内臓に大きな負担がかかることがあります。犬種に適したダイエットフードを選ぶことで、体重を適切に管理しながら健康を維持できます。
また、ダイエットフードは少量でも満腹感を得られるように工夫されているため、愛犬にストレスをかけずに食事量を減らせるのがポイントです。
選び方のポイントとしては、まずシーズーの体重や年齢、活動量に合ったフードを選ぶことが重要です。シーズーは特に体重が増えやすい犬種であるため、低カロリーで高タンパクなフードが推奨されます。
さらに、シニア期のシーズーは成犬期に比べて運動量が減るため、脂肪分が少ないフードを選ぶことが必要です。また、被毛の健康を維持するため、オメガ3脂肪酸やビタミンが豊富に含まれているフードを選びましょう。
愛犬がアレルギー体質の場合はグレインフリーや無添加のフードを選ぶことで、皮膚トラブルを予防しながらダイエットを進めることができます。
犬の管理栄養士が選ぶ!ダイエットにおすすめのドッグフード
シーズーのような小型犬は体重が増えると関節や内臓に負担がかかり、健康リスクが高まります。そのため、体重管理は非常に重要。
そこで、ヒューマングレードの高品質なドッグフードの中から、シーズーのダイエットに最適な3つのフードを選びました。
これらのフードは低カロリーかつ栄養バランスが良好で、消化にも優れ、アレルギー対策もされているので、シーズーの健康を守りながら体重を効果的に管理できます。
このこのごはん
「このこのごはん」は小型犬向けに特化した低脂肪・低カロリー設計のドッグフードで、シーズーのような太りやすい犬種に最適です。
主成分は鶏ささみと鹿肉で、消化に優しい玄米や大麦も含まれており、デリケートな消化系を持つシーズーにも安心して与えられます。また、涙やけや体臭の改善に役立つ栄養素が含まれているのもうれしいポイント。
具体的にはビタミンEや亜鉛などの抗酸化成分が豊富で、これらは体内の老廃物の蓄積を抑え、涙やけや皮膚の臭いを軽減する効果が期待できます。さらに、消化を助ける酵素や食物繊維が豊富で、腸内環境を整えることで体臭改善にもつながります。
また、無添加でアレルギーにも配慮されているので、安心して愛犬にあげることができますよ。
モグワンドッグフード
「モグワン」は動物性タンパク質を豊富に含むドッグフードで、主成分はチキンとサーモンです。
脂質10%以上、カロリーは100gあたり361.5kcalと標準的な範囲内ですが、タンパク質がしっかり含まれているため、ダイエット中でも筋肉量を維持しながら脂肪を減らせます。
また、アレルギーに配慮されたグレインフリー設計で、消化にも優れています。涙やけの改善が期待できる点も、シーズーにとっては嬉しいポイントですね。
アランズナチュラルドッグフード
アランズナチュラルドッグフードは、主成分として原材料全体の40%にラム肉を使用しており、低脂肪かつ高タンパク質な設計が特徴です。
このラム肉は、シーズーのように体重が増えやすい犬種のダイエットをサポートしながら、筋肉を維持するのに効果的。しかも、アレルギー反応が起こりにくいとされています。

最近ではラム肉もアレルゲンだと言われることもありますが、ラム肉を食べすぎていなければ大丈夫です
被毛や皮膚の健康をサポートするためのオメガ3脂肪酸やビタミンが豊富に含まれており、ダイエット中も健康をしっかり維持できるのが大きなポイントです。
「アランズナチュラルドッグフード」は、低カロリーながら食材そのものの風味が生きているため、食事に対する満足感を保ちつつ、無理なくダイエットを進めることができますよ。
ダイエットフードへの切り替えのコツ
「いきなり全部のフードを変えたら、愛犬がびっくりしちゃうかも…」と思う方もいるでしょう。
確かに、ダイエットフードに切り替える際には徐々に慣れさせることが大切です。急にフードを変えてしまうと、犬が消化不良を起こしたり、フードを食べなくなってしまう可能性があります。
まずは通常のフードにダイエットフードを少しずつ混ぜ、1週間程度かけて切り替えを進めていきましょう。
具体的な方法としては、初めの1~2日目は通常のフードにダイエットフードを10~20%混ぜて与えます。その後、徐々にダイエットフードの割合を増やしていき、最終的に完全に切り替えましょう。
また、切り替え期間中は愛犬の便の状態や体調に注意を払い、問題がないことを確認しながら進めると安心です。

便がゆるくなってしまったら、割合をひとつ前に戻しましょう
このように、ゆっくりと進めることで、愛犬も新しい食事にストレスなく慣れてくれます。
市販のダイエットフードと手作りフードの選び方とメリット
「市販のダイエットフードを使うべきか、それとも手作りフードに挑戦すべきか…」と迷うこともあるかもしれません。
それぞれにメリットがあるので、愛犬の体質や生活スタイルに合った選択をすることが重要です。
市販のダイエットフードのメリットは、何と言っても手軽さと栄養バランスの保証です。
特に忙しい飼い主さんには、市販のダイエットフードはとても便利で、計算されたカロリーと栄養素を簡単に与えることができます。
一方、手作りフードの魅力は愛犬の嗜好に合わせたアレンジができること。また、食材の品質や添加物を気にせず、自分で選んだものを与えられるという安心感があります。
ただし、手作りフードは、栄養バランスを取るのが難しい面もあります。犬の栄養ニーズに詳しい知識が必要なため、獣医師や栄養士のアドバイスを受けながら進めることが大切です。
ダイエットフードの効果を高める与え方のポイント
ダイエットフードを与える際、ただ量を守るだけではなく、与え方にも工夫することで効果を最大限に引き出すことができます。
例えば、1日に与える食事の回数を増やして1回あたりの量を減すことで、満腹感を得られます。犬の消化時間を考慮して、朝と夕方の2回に分けるよりも、3〜4回に分けることで、空腹感を軽減できるのです。

犬は1回にたくさん食べるよりも、1回は少ない量でも回数が多い方が満足できるんですよ
さらに、フードに少量のぬるま湯を加えてふやかすことで、消化を助けながら満腹感を高める効果も期待できます。
温かいフードは香りが立ちやすく食欲をそそるため、ダイエット中でも食べる楽しみを失わずにすみます。
また、運動後にごはんをあげると体がエネルギーを消費した状態で栄養をしっかり吸収できるので、与えるタイミングも考慮すると良いでしょう。
かさ増しを行う際に知っておきたい健康管理のポイント
「かさ増し」は、ダイエット中の愛犬に満足感を与えつつ、カロリーを抑えるために非常に効果的な方法です。
しかし、かさ増しを行う際には愛犬の健康状態や特定の疾患に注意を払うことが重要です。特にシーズーのように体質が繊細な犬種には気を付けたいところ。
ここでは、かさ増しを行う際の健康管理のポイントや注意すべき点を解説します。
甲状腺機能低下や尿路疾患への影響
シーズーは甲状腺機能低下症や尿路疾患にかかりやすい傾向があるため、かさ増しを行う際に与える食材には十分な注意が必要です。
例えば、キャベツやブロッコリーはゴイトロゲンという成分を含んでおり、甲状腺機能が低下している犬が過剰摂取すると、甲状腺ホルモンの生成を妨げる可能性があります。
キャベツやブロッコリーは、適切に与えれば多くの犬にとって安全で栄養価の高い食品です。
ただし、甲状腺機能に問題があったり特定の健康上の懸念がある場合は、獣医師に相談してくださいね。
健康な犬であれば、むしろ抗酸化作用や抗炎症作用などの利点があります。
また、シュウ酸は尿路結石の原因になる可能性があるため、シュウ酸を多く含む食材、例えばほうれん草やビーツなどは食べさせない方がいいのでは…と心配する方もいるかもしれません。
極端に制限したり、あげない選択をしなくても調理の工夫で愛犬にあげて大丈夫。

ほうれん草は茹でるとシュウ酸の含有量が減るんですよ
獣医さんの指示を仰ぎながら、適切な量をあげましょう。
健康状態に合わせたかさ増し方法
かさ増しを行う際には、まず愛犬の健康状態をしっかりと把握することが大切です。
例えば、消化不良を起こしやすい子には、消化に優しい野菜(キャベツや大根、にんじんなど)を加熱して与えるのが良いでしょう。これにより消化を助け、胃腸に負担をかけずに満腹感を得ることができます。
体重が増えやすいシーズーには、低カロリーで食物繊維が豊富な野菜(ズッキーニやにんじん、大根など)を使用するのが効果的です。ただし、甲状腺に問題がない場合にはキャベツやブロッコリーもOKです。
食物繊維が豊富で、少量でも満腹感を得られる特徴があります。甲状腺機能に問題がない犬にとっては、キャベツやブロッコリーを加熱して適量を与えることで、健康的に体重管理を行うことができますよ。
もし愛犬に甲状腺の問題がある場合はこれらの野菜は避け、代わりに他の低カロリー野菜を選んでください。
これらの野菜は体内の水分を吸収して膨らむため、少量でも満腹感が得られやすくなります。また、豆腐などの低カロリーなタンパク質も一緒に取り入れると、栄養バランスが整います。
さらに、愛犬の年齢や活動量に応じて、かさ増しの内容を調整することも重要です。シニア期のシーズーには、胃腸に優しく、噛みやすい食材を選びましょう。
例えば、にんじんを蒸して柔らかくしたり、かぼちゃやサツマイモをスープにして与えることで消化吸収を助け、愛犬に無理のないダイエットをサポートすることができます。
かさ増しによる栄養不足を防ぐためのサプリメント活用術
かさ増しは、カロリーを抑えながら食事の量を増やす方法として優れていますが、栄養が偏ってしまう可能性もあります。

総合栄養食であるドライフードを減らして野菜などで「かさ増し」することで、必要な栄養が足りなくなってしまうことも…
そこで、栄養バランスを整えるためにサプリメントを活用することを検討してみてください。特にシーズーは、被毛や皮膚の健康を維持するためにオメガ3脂肪酸やビタミンEを多く必要とします。
これらの栄養素を補うために適切なサプリメントを取り入れることで、かさ増しによる栄養不足を防ぐことができます。
さらに、消化を助けるためにプロバイオティクスや酵素サプリメントも効果的です。これらは腸内環境を整え、食事の消化吸収をスムーズにし、ダイエット中でも愛犬の健康を保つのに役立ちます。
サプリメントを選ぶ際には、愛犬の年齢や体質、健康状態に合わせたものを選び、獣医師と相談しながら取り入れましょう。
愛犬とのダイエットをもっと楽しもう!健康的な生活を支える秘訣
「愛犬のために、もっと楽しみながらダイエットをしたい!」そう感じたら、今回ご紹介したかさ増し術や早食い防止、ダイエットフードを活用して、無理なく健康的な体重管理を続けましょう。
ダイエットはただ体重を減らすだけでなく、生活の質を高め、より健康的で長い時間を共に過ごすための大切なプロセスです。
楽しみながら少しずつ習慣を変えていくことで、愛犬もストレスなくダイエットができ、健康的な毎日を送れるようになりますよ!