プードルの基礎知識
大きいサイズの「スタンダードプードル」をベースに、国際基準で認めらていないサイズも含めると全部で6種類あります。
毛が抜けにくいシングルコートで体臭も少なく、また、非常に賢いので飼いやすい犬種ですが、1ヶ月に1度程度のトリミングが必要なため、カット代がかかります。
プードルのサイズ4種
プードルといえば、豊富なカットスタイルと愛らしい姿で人気の犬種です。
長い年月をかけて飼育環境に合わせて様々なサイズに改良されており、国際基準で認められているサイズは4種。
また、近年人気のある「ティーカップ・プードル」や「タイニー・プードル」は
「トイ・プードル」に分類されます。
国際基準で認められているプードルの種類
- スタンダード・プードル
- ミディアム・プードル
- ミニチュア・プードル
- トイ・プードル(ティーカップ, タイニーを含む)
毛色の種類と性格
サイズによって性格が異なるのがプードルの特徴ですが、実は毛色によっても性格に特徴があります。
ここでは、毛色ごとの性格の特徴をご紹介します。
全ての毛色のご紹介はできませんが、特に人気のある6色のご紹介です。
ブラック
性格が安定していて、全毛色の中で1番頭が良く、飼い主さんへの忠誠心が最も高いとされています。
また、他の毛色よりも運動能力も高く、しつけや訓練も行いやすいのも特徴です。
ブラウン
独立心が旺盛で、協調性にやや欠けてしまうのが特徴のブラウン。
そのため、しつけや訓練は根気が必要になってきます。
レッド・アプリコット
個体によって性格はまちまちですが、他の毛色の子と比べて飼い主さんへの忠誠心は低く、服従心や協調性が劣っている子が多いようです。
よって、飼い主さんはしっかりと毅然とした態度で、子犬の頃からしつけをしていった方がよいでしょう。
ホワイト
ブラック同様に頭が良く、飼い主さんへの忠誠心もあり甘えん坊です。
また、社交的なので他の犬とも友好的です。
運動能力はブラックほどではありませんが、しつけや訓練はしやすい傾向にあります。
シルバー
甘えん坊で飼い主さんに構ってもらうのが大好きなのが、シルバーの特徴です。
飼い主さんには従順ですが、ブラウン同様、独立心が旺盛で協調性には欠ける傾向にあるので、根気よくしつけや訓練を行う必要があります。
同じプードルでも、毛色によってかなり性格に差があるようです。
初めてプードルを飼う場合やしつけに自信がない場合には、ブラックやホワイトを選ぶと安心かもしれません。
ただ、人間と犬にも相性があるので、実際に見て触れて相性を確かめてくださいね。
プードルの歴史
プードルは古くからヨーロッパ各地にみられたため、原産地を特定するのが困難な犬種。
特にフランスでの人気が高いため「フレンチ・プードル」と呼称され、フランスを原産国するのが一般的です。
が、ドイツから移入された水辺の猟を得意とする犬が先祖犬であるとされ、プードルの語源もドイツ語の『Pudel(プデル:水中でバチャバチャと音を立てる)』であることから、元を辿ればドイツが原産という説もあります。
(Wikipediaでは原産国はドイツになっていますが、JKCの公式サイトではフランスです)
サイズごとの特徴
プードルはサイズによって、大きさの違いの他に性格にも特徴があります。
サイズごとの特徴をご紹介します。
スタンダードプードル
1番大きいスタンダードプードルの性格は大らかで、特に頭が良いとされています。
そのため訓練しやすく、海外では警察犬や盲導犬・セラピードッグなど、日本でも介助犬など様々な分野で活躍しています。
- 体高 45~60cm
- 体重 16~2
ミディアムプードル
ミディアムプードルの写真素材が見当たらなかったので、写真無しで。。。
ミディアムはドッグショーにおけるサイズの過密を解消するために、近年指定されたサイズのプードルです。
FCIやJKCでは認定されていますが、ミディアムを認めていない国もあります。
- 体高 38~45cm
- 体重 8~15kg
ミニチュアプードル
ミニチュアプードルの写真素材もなかったので、ご容赦を。
サーカスで活躍している多くのプードルが、実はミニチュアプードルです。
それには、サーカスで使いやすいように改良されたという背景があります。
このサイズはアメリカで人気で、フランスではトリュフ狩りで活躍しています。
- 体高 28~35cm
- 体重 5~8kg
トイプードル
ミニチュアプードルを一般家庭で飼いやすいよう改良したサイズ。
改良されたために奇形が多いとされていましたが、近年では改善されてきています。
日本では、プードル=トイプードルといっても過言ではないほど人気の高いサイズで、数年連続で人気犬種ランキング堂々の1位を獲っています。
- 体高 26~28cm
- 体重 3kg前後
ティーカッププードル
JKCではトイプードルに分類されています。
トイプードルの中でも先祖代々骨格(体格因子)が小柄で、未熟児ではなく正常な体重で生まれてきた小ぶりなトイプードル。
でも、トイプードルを成長期にご飯をセーブして大きくならないようにして、「ティーカッププードル」として販売されていることがあります。
成長期に満足にご飯を与えないのは明らかに虐待行為に当たり、許されることではありませんが、残念ながらそういう悪質なブリーダーさんがいるのも事実です。
タイニープードル
トイプードルより一回り小さいサイズのタイニープードル。
ティーカッププードルより少し大きめです。
生後6か月で成長が完了する珍しい犬種です。
タイニープードルのスタイルは2種類。
体長と体高がほぼ同じで四角いフォルムの『スクエアタイプ』。
そして、体長に対して足が短い『ドワーフタイプ』です。
ドワーフは”人間より小さな空想上の妖精”です。
日本だと、ドワーフは”背が低くてがっしりとした体格の髭を蓄えた気難しい頑固なおじさん”のイメージですね(笑)
↓こんな感じ↓
最後に
以上、プードルのサイズと特徴についてご紹介しました。
私も今、専門学校の事前授業でプードルと接する機会が多いのですが、プードルは本当に賢くお利口さんです。
楽しくしっかりとしつけを行うことで、素晴らしい家族・パートナーになってくれる犬種ですので、愛情をたくさん注いで素晴らしい飼い主さんになってくださいね。